頭の中の整理に役立つ本の紹介:ストーリーでわかる他人に振り回されない心理学


こんな方におすすめ

○人との関係に疲れてしまう
○自分に自信が持てないと感じている

「ストーリーでわかる他人に振り回されない心理学」大和出版

数年前のこと、わたしは仕事で悩んでいました。それは…「頼まれると、断れない」と言う悩みでした。そんなわたしですが、今は自分の意思を伝えて調整したり、断ることもできるようになりました。そのきっかけを作ってくれたのがこちらの本です!

こちらの本では「王国」という、メタファー(たとえ話)を使って「他人に振り回されるとはどう言うことか」「自分の中で何が起きているのか」「どうしたら他人に振り回されずにすむのか」を教えてくれる本です。この本に書いてあることは、他人に振り回されないようになるだけでなく、頭の整理にもとっても役に立つことが書いてあったので、この本のエッセンスを少しご紹介したいと思います。

まずは今日のイラストを見てください。

クラブのキングでしょうか?よく見るとクラブではなくてプンプンマークですね。この王様は一体何にそんなに怒っているのでしょう?実はこの王様、国民に対して怒っているのです。「わしの言うことを聞くのだ!」と権力を振りかざしている、そんなシーンです。国民を押さえつけているなんて、困った王様ですね。

一方でこの王様、周辺の他の国にはいつもいい顔をしています。ニコニコ愛想を振りまいて、嫌われないように言うことを聞いて。そのおかげで国民たちが貧しく厳しい生活を強いられたとしても、他の国にいい顔をしてしまっています。本当に困ったものです。

この王様は一体誰なのでしょうか?この本では、イラストのような権力を振りかざす王様こそが「他人に振り回されている自分自身」なのだと書かれています。そして、貧しく厳しい生活を強いられている国民の姿は「他人に振り回されている自分自身が招いた辛さや悲しみ」でした。どうしたらこんな負の連鎖から抜け出せるのでしょう…

答えはとてもシンプルでした。王様は国民の声に耳を傾け、国民の感じている辛さや悲しみを共に解消する道を探すことになります。周辺国(周囲の人)への対応をどうするかはまずは後回し、しっかりと国民の声(自分の本音)を知ることから始めます。そして聞いたことをもとに、新しい対応策や、ルールを考えていきます。これを続けていくと、自分の本音と実際の行動が少しずつ変わり、周囲の人との関係にも変化が生まれる、そんなストーリーでした。

この本を読んだことをきっかけに、わたしは自分の本音を受け止めることを心がけるようになりました。「他人に振り回されてしまう」と感じていたところが、「実は自分の本音に耳を貸さない自分に振り回されていた!」と気づくことができたからです。また、そういった本音をしっかりと整理しておくことで、自分に自信を持つこともできるようになったと感じています。

最近なんだか人との関係に疲れてしまうなあ、自分に自信が持てないなあ、と感じている方に、オススメの本です。よかったら読んでみてくださいね。

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